街中には、金券ショップが立ち並ぶ。しかし、時代の変化と共に、金券ショップが次々と淘汰される時代となってしまった
今回、この金券ショップにまつわるお話です
金券ショップの呼び方
金券ショップとは、ネットでは『格安きっぷ売り場』と謳われることが多いものの、業界団体『日本チケット商協同組合』は「金券ショップ」または「格安きっぷ売り場」と呼ばれるものは、『チケットショップ』と称されます。ここでは、日本チケット商協同組合で言われる「チケットショップ」「金券ショップ」と呼びます
特徴
その名のとおり、金券から郵便局や宅配業者が販売する小包み用の袋などを販売します。基本的にクレジットカード払いが非対応で、現金払いが原則です
乗降者数が多い駅の場合、周辺に金券ショップやチケットショップが置かれていることが多く、街中を出歩く時に目にするのではないだろうか
金券ショップは何故やすく買うことができるのか
金券ショップを常連とする方々は、何も気にせずに金券ショップで必要な金券やJRきっぷを買っていると思う。では何故、金券ショップで売られている多くが安く購入できるのだろうか
この謎を解き明かすために、いくつかの理由を掘り下げてみよう
1. 「現金化」したい人から安く買い取っている
金券ショップは、金券を現金化したい人から仕入れる『仕入れ値』の低さにあります。世の中には、以下のような理由で「金券を現金に変えたい」という人が大勢います。
・贈り物でもらったが、自分では使わない。
・有効期限が迫っており、使い切れない。
こうした人々から、金券ショップで「額面の90%〜97%程度 ※買い取る種類による」で買い取ります。例えば、1,000円の商品券を950円で買い取り、980円で売れば、ショップには30円の利益が出て、利用者は20円安く買えるという仕組みが成立します
2. 在庫リスクと有効期限
逆に、期限がない「全国共通百貨店共通商品券」などは、需要が安定しているため割引率は低め(1%〜2%程度)に設定されるのが一般的とされている
3. 大量仕入れや法人ルート
個人からの買取だけでなく、企業が福利厚生や販促で余らせたものを大量に売却したり、特定のルートで安く仕入れたりする『仕入れルート』が存在します
また、新幹線の回数券などは、かつては「まとめ買い」による割引を活かしてバラ売りしていましたが、近年のデジタル化(eチケットやQRコード決済)の影響で、かつての定番だった「新幹線回数券」の取り扱いが減り、最近は「株主優待券」を組み合わせる手法が主流になっています
こうしたことがあってから、金券ショップを含む『チケットショップ』は、このように1年の収支を取りながら、生計を立てているのです
金券ショップが減っている現実
驚くことに、実は金券ショップが減っていることに気づいていないだろうか
7年から9年前に投稿されている動画共有サイトの動画の数々を見てもらえれば分かるが、新宿や大阪などの金券ショップから新幹線回数券を購入して、そこから新幹線で帰省する投稿者が非常に多かったと思います
しかし、新幹線を保有するJRグループ各社が時代背景や時代の変化と共に新幹線回数券を次々と廃止に追い込み、金券ショップの売上の大半だった『新幹線回数券』を失うと同時に、映画チケットから商品券などがデジタル化され、デジタルで発行されるチケットは基本的に金券ショップへと流れないことから、金券ショップに【廃業】と見え隠れするようになってきています
逆に生き残っている金券ショップの真実
では、金券ショップとして生き残っているお店は、どのように生き残っているのでしょうか
まず、乗降客数が日本トップクラスの場合、金券ショップを立ち寄る人々が多く居ることから、自然に金券ショップが残ります
さらに、金券ショップの生き残り作戦で『チケットの豊富さ』『顧客との対話』などのリソースを大量に入れることで、リピーターを増やす店舗もあったりします
もっと言うと、金券ショップが実店舗と併設して通信販売(通販)を行う場所も増えてきています。しかし、通信販売で金券を買うのは、ポイント支払いや銀行振込とかの【購入制限】があるのが現実であるため、通信販売を行う金券ショップは珍しくなってきています
業態を変えてでも生き残る金券ショップ
金券ショップは原則、古物商の扱いになるため、古物商許可証を持ち、さらには都道府県警察に古物商許可番号で掲載されているお店だと、金券を売って現金に戻したい顧客からすれば、安心感が格段に上がります
そんな金券ショップは、業態を変えてでも生き残りをかけて戦う事業者も多くない
海外旅行や海外出張で現地の外貨を必要とするニーズに答えるため、外貨両替商も併設する金券ショップが出始めています。さらに、金券ショップというスタイルを変えて、買取専門業者として再スタートする元金券ショップがあったりします
時代の流れや時代の変化と共に生き残ることは、そうは簡単に上手くいかないのです
金券ショップがなくなっても私たちができる努力
金券ショップは多く売って薄い利益を得る『薄利多売』がほとんどで、金券ショップが唯一の救いとしている人々からすれば、それは生存権に大きく関わってきます
いつなくなっても分からない金券ショップに頼らなくても、私たちができる努力が実際にあります
1.ポイ活を勤しむ
事業者が発行する『共通ポイント』を貯めて、金券ショップに頼らなくても生きていくことができます
編集長も少しながらポイ活に勤しむ人のひとりで、常に支払った時のポイントバックを意識し、そのポイントをどこに交換するかの『出口対策』を研究し、それを実践する日々を送っています
2.企画きっぷを使う
新幹線回数券がなくなっても、私鉄や大手私鉄がある地域の場合、企画きっぷが発券されていることが多くあります
とくに関西圏と関東圏では、私鉄から大手私鉄が競い合うように企画きっぷを発券し、新規顧客やリピーターを次々と作るマーケティング戦略に傾いており、企画きっぷを使えば1日の交通費を浮かせることだってできます
3.資産運用で株主優待券をもらう
日本政府のトップの声により、日本人の多くが資産運用に挑戦する方々が急増しています
とくに『株主優待』という特典は、一定の株式を一定期間の保有を進めると、登録された住所に株主優待や株主優待券が発券されます
JR・大手私鉄系や航空会社系は必ず株主優待券を発券していることから、このタイミングで資産運用を挑戦してみるのも良いかもしれません
古い考えを捨てよう【全体のふりかえり】
今回の投稿をふりかえります
時代の移り変わりと共に、かつて駅前の定番だった金券ショップが大きな転換期を迎えています。もともと金券ショップは、贈り物の商品券や余った切符を現金化したい人々から安く買い取り、それを薄利多売で提供することで、節約したい利用者の生活を支えてきました。特に新幹線の回数券は店舗の大きな収益源であり、多くの人々が帰省や出張の際に立ち寄るのが日常の光景でした
しかし、現在はデジタル化の波がそのビジネスモデルを大きく変えています。JR各社が回数券を廃止してネット予約やICカード決済へと移行し、映画やギフト券もスマホで完結する電子チケットが主流になったことで、店舗で扱う「紙の券」そのものが激減してしまいました。その影響で、かつての賑わいは失われつつあり、廃業に追い込まれるケースも少なくありません
それでも生き残っている店舗は、単に券を売るだけでなく、外貨両替サービスを併設したり、買取専門のブランドに業態を変えたりと、時代のニーズに合わせて姿を変えています。また、インターネット通販を取り入れるなど、実店舗の枠を超えた工夫を凝らすことで、新たな活路を見出そうとしています
こうした金券ショップの減少は、私たち利用者にとっても「安く買う手段」を見直すきっかけとなっています。店舗に頼るだけでなく、積極的にポイントを貯める「ポイ活」を実践したり、鉄道会社が発行する独自の「企画きっぷ」を賢く利用したり、あるいは資産運用を通じて「株主優待」を自ら手に入れるといった、新しい形の生活防衛術が求められるようになっています
金券ショップの変遷は、社会全体が便利でデジタルな仕組みへと変化していく過程を象徴するかのように変化しています。私たちが賢く暮らしていくためには、変化を恐れず、自分に合った新しい節約の選択肢を柔軟に取り入れていく姿勢が大切ではないでしょうか
さいごに
今回は、金券ショップを頼るのは危険である理由について、多角的に解説しました
以前、編集長も金銭に余裕がなかったら、金券ショップに行って、支出を抑えたり安く仕入れて多く買うような生活を送っていましたが、時代の変化と共に、ポイ活や陸マイラーに変えたりして生きています
ポイ活もインフルエンサーやアフィリエイターの影響でポイ活の過激化が深刻になり、共通ポイントを付与する事業者が次々と改定する『改悪騒動』に発展しています
そんな中でも、金券ショップの役割が次第に大きくなっていることから、物価高でなかなか支出を減らすことができないなら、金券ショップを併用していくなどの思考変化が必要になってきていると、ひしひしと感じます
これも時代の変化かもしれませんね
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました
